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「3月11日」

3月11日
読了時間: 2分

更新日:8月20日

復興に尽力する警備業

今年もまた“あの日”がやってきた――。15年前、わが国を襲った未曽有の大災害「東日本大震災」発生の日だ。

筆者は、震災発生から2か月余の5月末、政府調査団の同行取材で宮城県を訪れた。震災で発生した大量の「がれき」には、人体に有害な石綿(アスベスト)を使用した建材が多く含まれており、処理作業に従事する作業員や周辺住民の健康被害を防止することが調査の目的だった。

東北新幹線の仙台駅に降り立つと、コンコースには背中に「内閣府」など省庁の名を記した防災服を着た多くの人が足早に行き交っていた。街中では自衛隊車両や全国から駆け付けたパトカーが数多く走行していた。

調査団は沿岸部の調査のため、仙台市若林区にある荒浜地区を訪れた。沿岸部近くを南北に走る「仙台東部道路」を超えると周囲の景色は一変した。

道路上は片付けられてはいるが、その周囲にはコンクリートの土台のみを残した住居跡、水浸しの田畑には数多くの自動車が底を天に向けて放置されていた。

地区の避難場所だった4階建ての荒浜小学校には、地域住民など約300人が避難。津波は建物2階まで達したが、全員が屋上まで逃げて無事だった。しかし、学校までたどり着けなかった人など約200人の住民が犠牲となった。1階の教室内には複数の自動車が逆立ちのような状態で放置、津波の威力を見せつけていた――。

震災翌年の2012年に警備保障タイムズは設立。人々の安全安心を守る警備業の専門紙であることを示すために同年3月11日に創刊した。以来「被災地警備業に寄り添う」も編集テーマに掲げ、震災10年の21年まで毎年のように被害の大きかった東北3県を訪れ、現地警備業の現状を紙面で報告してきた。

震災15年で久しぶりに岩手・陸前高田と福島・富岡を訪ねた。いずれも「復興道半ば」だ。一方で、業務を通して復興に懸命に尽力する警備業経営者の姿は印象的だった。安全安心を担う警備業の“原点”が垣間見えたような気がした。

◇     ◇

小紙は今号で創刊14年を迎えました。発行号数も大台の500号が見えてきました。これまでご支援、ご協力をいただきました読者、関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。

【休徳克幸】

視点

2026年3月11日号

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