トクリュウから県民守る
群馬警協 県警・暴追センターと協定
群馬県警備業協会(浦友治会長)は7月27日、群馬県警察、県暴力追放運動推進センターとの間で、全国初となる「匿名・流動型犯罪グループによる犯罪被害の防止に関する協定」を締結した。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の対策強化が社会課題となる中、3者が連携して犯罪の起きにくい社会づくりを推進する。
群馬警協と県警、県暴追センターは協定により、▽犯罪被害防止に関する広報啓発活動▽犯罪被害を防ぐための情報共有▽犯罪被害の恐れが高い県民に対する防犯対策の周知――など、トクリュウによる犯罪被害の防止に取り組む。
全国で相次ぐトクリュウとみられる強盗や侵入窃盗などでは、犯行前に「下見」を行い住民を“犯罪の標的”とする事例が多いことを踏まえ、警察と警備業者が緊密に連携して犯罪抑止を図る。
県警は、不審な人物や車の出没などで下見された可能性のある住民から相談を受けた際、警戒を行うとともに、協会会員企業が行う機械警備などを住民に案内する(特定会員の推奨にならないよう中立的に提供)。
協会会員、暴追センターは、下見の対象となったと思われる住民からの情報を認知した場合、同住民に警察への通報を促して、県警による迅速な情報把握につなげる。
協定締結を受け3者による協力を広報するチラシ、リーフレットを作成。「トクリュウ対策として相談できる協定参加警備会社」(13社)の電話番号、業務と対応エリアを掲載し、配布を行う。
トクリュウの下見活動については、警察庁が全国の警察に「強盗・侵入窃盗の下見活動への対応について」と題する通達を5月16日に出した。16歳の少年4人が実行犯として逮捕された栃木県内の強盗殺人事件を受け、警戒や情報収集などを指示している。
浦会長「社会の連携必要」
締結式は前橋市内の群馬警協教育センターで行われた。群馬県警察・小菅博司刑事部長、同・齊田斉生活安全部長、群馬県暴力追放運動推進センター・森田繁理事長、協会から浦会長、髙井篤副会長(セコム上信越)、久保田智之副会長(シムックス)、小淵豊太郎理事(青年部会長・小淵警備保障)、田中晶専務理事が出席した。
浦会長は「いわゆる『トクリュウ』による犯罪はSNSを悪用し巧妙に姿を変えて身近に迫っている。従来の防犯対策に加え、社会全体が網の目のように連携した新たな監視の目が必要です。情報共有を緊密にし、不審点を察知した際には迅速に通報して情報提供を行うなどの体制を徹底してまいりたい。三位一体でスクラムを組み“犯罪グループに隙を与えない群馬県”をつくり上げていく決意です」と言葉に力を込めた。
小菅刑事部長は「トクリュウ対策を最重要課題と位置付けて警戒を行っている。県民の安全安心のため連携して対処していきたい」と述べた。
森田理事長は「犯罪被害を防ぎ安心して暮らせる社会づくりに一層取り組みたい」と話した。


