青年部会長
更新日:8月20日
思いに触れたインタビュー
本紙「警備業ヒューマン・インタビュー 守り人」では2025年度も多くの人に登場していただいた。筆者は各県警備業協会の青年部会長などにインタビューを行い、生の声を聞いた。業界を良くしていきたいという共通の思いに触れることができた。
「警備業のことを若い世代に知ってもらうことを目標に掲げている」――。青年部会の活動についての質問に、ある部会長はこう答えてくれた。警備業界の将来を見据えた活動例として、小学校の交通安全教室に部会員がそろいのジャンパーを着て参加し、横断歩道の渡り方や自転車の乗り方を児童に指導していることを説明。中学校で行われている職業体験学習で、警備員のネガティブイメージの払しょくにも取り組んでいると語った。
別の県の部会長は、警察と連携し、通学で自転車を利用している高校生に鍵掛けを呼び掛けていることを紹介。肌感覚として、「活動が警備業のイメージアップにつながっている」と話した。
「警備業のPRは、1社だけの努力では限界がある。一緒になってPRすることを青年部会の活動として明確にしている」――。部会長がそう語った部会では、サッカーJ1公式戦のハーフタイムでスタジアム内を一周し、「警備の日」を広報。集まった人たちに特殊詐欺の注意喚起も行った。
青年部会長へのインタビューでは、業界の現状に対する危機感も聞かれた。「警備業は安全を提供する産業であるにもかかわらず、警備業の安全を支える制度は脆弱なまま放置されている。この矛盾は看過できない」との言葉は、とりわけ印象に残った。
インタビュー取材では、警備業界に入った経緯についても尋ねた。他業界を経験して、家業の警備会社に入社した青年部会長のほか、別の仕事をハローワークで探していた時に警備会社の求人票が目に留まったり、総菜店でアルバイトをしていた時に現役警備員にスカウトされたりした部会長も。警備業界の大きな課題となっている人材確保を考える上で興味深かった。
本紙「警備業ヒューマン・インタビュー 守り人」は2026年度も続いていく。業界発展に向けて歩みを続ける人、その思いをこれからも伝えていきたい。
【伊部正之】


