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防犯活動

6月11日
読了時間: 2分

「安全安心」実現しよう

「治安情勢は厳しい」――。各地で開かれている警備業協会の定時総会で、来賓あいさつに立った警察関係者はそう語り、危機感を示した。地域の安全安心の実現に向け、警備業にさらなる協力を呼び掛けた。

警察庁が発表している刑法犯認知件数は、2002年の約285万件をピークに減少の一途をたどり、コロナ禍の21年に戦後最少の約56万件となった。しかし、22年から増加に転じた。

増加は今年に入ってからも続いている。1〜4月の刑法犯認知件数は約24万6400件で、前年同期比で約1万4600件増。主な犯罪種類別では、「凶悪犯」「粗暴犯」「窃盗犯」「知能犯」「風俗犯」のいずれもが前年同期を上回るペースとなっている。

各地の警備業協会は防犯活動に協力してきた。新潟警協は22年度から、県警察本部に防犯機能付き電話機を寄贈している。多発する特殊詐欺の被害防止に役立ててもらえればと、25年度までの累計寄贈台数は90台にのぼる。昨年度は県警マスコットキャラクターのエアー看板も寄贈。警察の広報で活用されている。

愛知警協も県警察本部への寄贈を続けている。8年目に当たる25年度は防犯啓発用機材として、タッチディスプレーとバナーボードを寄贈。ディスプレーには防犯クイズなどを収め、ボードのマス目には県警シンボルマークや、印象に残るワンフレーズなどを配置した。

治安情勢をめぐっては先月、栃木県内で発生した「闇バイト」が絡んだ強盗殺人事件で高校生が逮捕されたことが、社会に衝撃を与えている。

埼玉警協の青年部会は23年度に、闇バイトへの注意を呼び掛けるポスターを作成し、県内の高校や大学に配布。25年度にはプロの講談師とともに、実際の闇バイト事件をもとにした「啓発講談」をつくり、他県の警備業協会に活用を提案している。

啓発講談は、千葉警協の指導教育責任者研修会でも上演。犯罪に加担されそうになった大学生が、勇気を出して警察に助けを求めるといった内容の講談に、参加者は聞き入っていた。

防犯をはじめとする地域貢献活動は、警備業の認知度を高めていくことにもつながっていく。より一層の活動を期待したい。

【伊部正之】

視点

2026年6月11日号

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