3月11日号 警備業ヒューマン・インタビュー
更新日:8月20日
佐藤和博さん(ビオ企画 専務取締役)
視野広げアイデア出し合う
<<静岡県警備業協会の青年部会長として活動を重ねています>>
静岡の青年部会は2022年にスタートしました。部会員19人のうち経営者や役員は5、6人です。入会の条件に「経営者、経営幹部」という枠を設けないことで、中間管理職の課長などさまざまな立場のメンバーが集まり、それぞれの視点から率直に意見を出し合っています。幅広い視野で活動内容を検討した上で、どんな活動をするか決めるよう心掛けています。
これまでに、県内の資格者配置指定路線を地図アプリ「グーグルマップ」に色付きで明示するオリジナルマップを手分けして作成しました。指定路線をスマホやPCで即座に確認できるデジタル地図として多数の閲覧をいただいています。
協会会員によるグループ討論会「エデュセキュア!」では、自社における教育の工夫、“しくじり”で経験値を高めた話などのテーマで参加者は活発に話し合い、好評でした。部会員が出し合うアイデアから、さまざまな活動が実現しています。
<<近年は、地区警備業協会連合会(地区連)青年部会の連携が進んでいます>>
横のつながりは重要だと感じます。1月に横浜で開かれた関東地区連青年部会の総会では、業務に新技術を取り入れている人や警備業以外のビジネスも展開されている人と話しました。日々の業務に追われると視野はせばまりがちですが、情報交換で知見は広がります。県をまたいで仲間がいることは大きな喜びです。
<<特別講習講師を務めています。どのようなことを大切にしていますか>>
限られた時間の中で受講生と向き合い、相手をよく見ること、一目置かれるような存在になることが大事だと考えています。
数えると講師歴は13年ほどですが、いつも「伝えること」の大変さを実感してきました。講義で伝える内容は全国共通ですが、受講生一人ひとりに伝えて理解してもらうために話し方や態度、表現方法などを“カスタマイズ”する工夫が必要になります。相手が発しているサインなどを見逃さないよう意識しています。
「この講師の話を聞く価値がある」と思ってもらえば受講生の自発的な学び、成長に結びつくものです。知識、技術、模範演技のキレ、話術、カリスマ性、好感度など、どんな分野であっても“一目置かれる”ことが肝要です。自分の持ち味の中で何が受講生の心に響くのか、今後も考え続けていきます。
静岡県の特別講習講師チームには、2026年度から新任講師2人が参加予定です。2人とも講習の補助員として長期間サポートしてきてくれたことに感謝申し上げます。若手の男性と女性が加わって講師チームの幅が広がり、内外への良い影響が期待できます。2人とも非常に優秀なので、これからは同じ立場で切磋琢磨し合えることを喜ばしく感じると同時に、早々に追い越されぬよう身が引き締まる思いです。
<<社業では三島市、沼津市を中心に地域密着の警備業務を手掛ける「ビオ企画」の専務取締役を務めています>>
弊社は私の父・佐藤美博(故人)が創業して37年目になります。創業当初から年次有給休暇を導入するなど従業員を大切にして、教育に力を注いで現在に至ります。
法令順守はもちろん、適正な警備料金を確保して、可能な限り従業員への還元を進めるとともに、弊社に所属していることを居心地よく感じてもらうことが重要だと思います。急な出勤の依頼を受けてくれた従業員には感謝の言葉とともに、ちょっとした差し入れをするなどして日々関係を深めています。
弊社代表は私の母で、女性の従業員から相談を受ける姿も見てきました。帰属意識と言うと大げさですが「この会社で働いて本当に良かった」と思ってもらえるよう心掛けています。
適正料金を頂戴して従業員に還元するという好循環が、警備業の人手不足を解消する鍵だと思います。値上げの交渉は粘り強く続けています。
公共工事設計労務単価に目を向けると、2月17日に公表された静岡県の新単価は、普通作業員と警備員Bの差は1万円近く、警備員Aとの差は約5000円となっているのが現実です。
近年は労務単価の増加傾向が続いていますが、警備業は法的な規制があり国家資格の取得も必要な業務として、そもそもの単価設定基準に関して改めて見直されることが重要ではないでしょうか。
<<リフレッシュの方法は>>
休日は料理作りを楽しみ、9歳と6歳の息子とたっぷり遊びます。カードゲームや知育玩具で遊ぶと記憶力や反応速度で負けてしまい、外遊びに出れば無尽蔵の体力に引きずられ翌日は筋肉痛となってしまいますが、子供たちの成長を感じることは仕事に励む大きな活力となっています。
ビオ企画 設立:1990(平成2)年6月 代表取締役:佐藤孝子 所在地:静岡県三島市谷田380-1-103 業務:1号・2号警備 従業員数:20人


