top of page

4月11日号 警備業ヒューマン・インタビュー

4月11日
読了時間: 4分

更新日:8月20日

藤田憲二さん(日光警備保障 常務取締役)

職場環境づくりは基盤

<<日光警備保障の役員を務め、社会保険労務士の資格を業務に活かしています>>

私が資格を取得したのは、警備業という仕事が「人」によって成り立つ仕事であると強く実感したからです。

設備やシステムも重要ですが、最終的に現場を守るのは一人ひとりの警備員です。だからこそ、安心して働ける職場環境づくりこそが会社の基盤になると考え、専門性を高めるため社会保険労務士の資格取得をめざしました。

当社はおもに施設警備を手掛けています。約10年間、現場で警備隊長として勤務した後、総務課へ異動しました。

それまで現場一筋でしたので、健康保険や厚生年金の手続き、給与計算、社内行事の運営など、管理部門の業務には戸惑いもありました。しかし業務に取り組む中で、「労働法や社会保険制度を体系的に学びたい」という思いが強まり資格取得に挑戦しました。

<<社労士の国家試験は合格率が約5%ほどの難関です>>

参考書を買い込み、休日に勉強時間を確保して通信教育を受け、3度目の挑戦で合格することができました。労働法や社会保険制度を深く理解できたことは、現在の業務において大きな財産となっています。

警備業界には長時間勤務や昼夜のシフト勤務など、業界特有の労務課題があります。近年は改善の動きも進んでいますが、課題を正しく理解し、適切に対応するためには専門的な知識が不可欠です。

私は、現場での経験と法令の視点の両方を踏まえながら、社内制度の整備や労務管理の改善に取り組み、「働く人と会社の双方にとってより良い形」を模索しています。

<<どのような取り組みを行っていますか>>

労働時間の管理では、完全週休2日制導入と国民の祝日、年末年始休暇などで“年間休日126日”の実現を目標に掲げ、年次有給休暇の取得促進や処遇改善を進めています。

各種ハラスメント対策については、社内外に相談窓口を設置し、プライバシーに配慮した相談体制を整備しています。

また健康管理の面では、産業医・保健師による定例会議を毎月実施し、検診結果の分析や健康リスクへの対応を継続的に行っています。頸動脈エコーや脳ドックなどの検査も取り入れ、予防の観点からの取り組みを強化しています。

会社全体で健康意識を高めようと、各警備隊に健康管理の担当者「ウェルネスリーダー」を置いて、日頃から歩数を増やす「歩活」(あるかつ)の推奨などを行ってきました。

さらに、資格取得支援や教育研修の充実、女性警備員の活躍推進、柔軟な勤務体制の整備などにも力を入れています。

経営計画の策定においては、若手からシニアまで幅広い社員に参加してもらい、現場の声を反映させる仕組みを取り入れています。

社員が安心して働ける環境を整えることは、結果として顧客満足の向上や人材定着につながると考えています。

<<東京都警備業協会の施設警備業務部会のWGで活動を重ねてこられました>>

施設警備部会では2023年からWGを設置して、部会に登録している会員企業を対象にアンケートを行い、結果を分析し議論した上で提言を行ってきました。

23年度のテーマは人材の定着を促す警備企業の取り組み、24年度は会員企業のハラスメント対策の現状でした。25年度はイメージアップをテーマに調査を行った上で警備業の「新3K」として「革新・貢献・かっこいい」を提案しました。

人材不足が深刻化する中で警備業は依然として“旧来の3K(きつい、危険、汚い)イメージ”の影響を受け、若い人たちに就業の選択肢として十分に認識されていないのが現状です。

警備業は本来、安全と安心を支える重要な社会インフラであり、価値を正しく発信して業界全体の変革につなげていくべきとの思いからWGで議論を重ね、その中で提唱されたのが「新3K」なのです。警備という仕事の本質的な価値を社会に伝え、働く人が今まで以上に誇りを持てる業界にしていくことは、私たちの使命であると考えています。

<<社業では「日光ドローンスクール」が昨年スタートしました>>

当社では、従来の施設警備に加え、新技術の活用にも積極的に取り組んでいます。その一つがドローン事業です。

「日光ドローンスクール」は国土交通省の登録講習機関として、警備・防災・インフラ分野で活躍する人材の育成を進めています。

ドローンは今後、警備業務の在り方を大きく変える可能性を持っています。新しい警備サービスの創出に向けて、引き続き挑戦を続けていきたいと考えています。

<<リフレッシュはどのように>>

忙しい毎日ですが、休日に自然の中で体を動かすゴルフは良いリフレッシュになります。

家族との時間や運動の時間を大切にして日々の健康管理を心掛けています。

日光警備保障 設立:1970(昭和45)年7月 代表取締役社長:鈴木裕 本社:東京都新宿区信濃町18番地マヤ信濃町三番館 業務:1号・4号警備 社員数:280人

ヒューマン・インタビュー

2026年4月11日号

関連記事

keibi_rogo.png

注目ニュース

趣向凝らし警備アピール

2026年4月11日号

keibi_rogo.png

視点

新入社員へ

2026年4月11日号

keibi_rogo.png

注目ニュース

千葉警協 合同入社式

2026年4月11日号

keibi_rogo.png

注目ニュース

「労務費基準」の実効性確保

2026年4月11日号

keibi_rogo.png

注目ニュース

「輝く女性リーダー」

2026年4月11日号

keibi_rogo.png

特集

特集ワイド 「記録と報告」スマートに

2026年4月11日号

警備業界の
最新情報をお届けします

今すぐ申込
bottom of page