4月1日号 警備業ヒューマン・インタビュー
更新日:8月20日
佐藤伸弥さん(ミライズ 常務取締役)
福島、山形の橋渡しに
<<ミライズの本社がある福島県と、営業所がある山形県のそれぞれで、警備業協会青年部会に所属しています>>
若い人が魅力を感じる警備業界に変えたいという思いがあり、2県の青年部会で活動しています。
福島では昨年10月、北海道と東北地区(6県)の「青年部サミット」が開かれました。開催県として趣向を凝らしたサミットにしたいと、6道県から福島に質問(エリア別の警備料金、イメージアップ活動など)を寄せてもらい、回答しました。回答や、福島から6道県への質問をつくるために活発に話し合ったことは、青年部会の結束を図る上で大きかったと思います。
山形の青年部会は、本音で話し合える関係性になっています。中間管理職の部会員が、会社で成長するために必要なことを学び合い、部会に入っている意義を感じているからです。本音を話せることは警備業界を変えることにつながっていくはずです。
合同企画を考え、相乗効果を生み出すなど、私は福島と山形の青年部会の橋渡しになれればと思っています。
<<警備業界に入る前に、携帯電話販売代理店や、印鑑の製造販売会社に勤めていました>>
進学先の奈良県内のauショップで働いたきっかけは、代理店の社長から誘われたことでした。
スタッフが忙しくしていた日に携帯料金の支払いでお店に行った時のことです。来店していた別の携帯会社に加入している高齢の方の相談に乗っている姿を見て、スカウトしたとのことでした。
入社後、コミュニケーション力のある「ハートフルスタッフ」に認定されたり、関西地区の接客コンテストで高得点を出したりすることもできました。
携帯ショップでは2年ほど働きました。そして、「待っている接客」から「攻めの接客」をしたいと思い、愛知県内の印鑑会社に転職しました。一軒一軒を回る訪問販売を通じて、接客スキルが磨かれたと思います。
<<印鑑会社で1年ほど働いた後、地元の宮城県に戻りました>>
もう一度、携帯ショップで働くことにしました。法人営業を担当し、料金プランの見直しや機種変更、他社からの切り替えを提案する仕事に携わりました。営業先の一つに自動車学校があり、そこの経営に携わっていた、今の会社(ミライズ)の高橋大樹社長と出会いました。東日本大震災の発生後、警備事業を立ち上げた高橋社長から「うちの営業として来てほしい」と誘われて入社しました。
ミライズは縁あって、宮城県から福島県へ本社を移転しました。原発事故の影響で当時は、除染作業に伴う交通誘導警備の現場が多く、徐々に社員と仕事が増えていきました。
<<昨年4月から、ミライズの常務取締役を務めています>>
私は営業活動にウエイトを置いています。既存のお客さんに今後の工事予定を聞いたり、問い合わせがあった新規のお客さんに警備プランを提案したりしています。警備会社同士のコミュニティーをつくり、繁忙期に協力し合うことにも取り組んでいます。
私は「待っている接客」と「攻めの接客」をしてきましたが、現場の警備員にとっても接客スキルは大事です。例えば、工事に伴う通行規制は、普通に通れるところを工事によってロスさせているのです。「お時間がない中、私の誘導で止まっていただいて、ありがとうございます」という気持ちが伝わらなければなりません。
<<障害者雇用で優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する「もにす認定」を、ミライズは警備会社で最初に受けています>>
現在は4人の障害者が勤務しています。3人は交通誘導警備、1人は施設警備(工場の守衛業務)をしています。障害者雇用で当社は、職場や教育現場を見学してもらった上で、入社について家族と話し合ってもらっています。
入社後はまず、障害について社員に話して良いかどうか、本人に確認します。「大丈夫です」であれば、相勤者にある程度、障害特性を伝えています。
<<趣味はありますか>>
半年前からダーツにはまっていて、自宅でもできるように道具を買いました。ダーツは無心にならないと、まっすぐ投げられません。「一瞬の集中力」を仕事にも生かしていきたいです。
映画を見ている時は、「このセリフは営業トークに生かせる」と仕事に結びつけています。お客さんの話を聞き逃さないために、速いテンポの会話にもついていけるように、1.5から2倍速で映画を見るようにしています。
ミライズ 設立:1996(平成8)年12月 代表取締役:高橋大樹 本社:福島県福島市町庭坂字遠原三3-16 業務:1号・2号警備等 社員数:約40人


